ご依頼者様:40代、男性
ご相談内容
ご依頼者様は、ご自身の車両を運転し、商業施設の駐車場へ進入するため歩道で一時停止していたところ、駐車区画から出てきた相手方車両に接触されました。ご依頼者様は自車が停止していたため、相手方の過失割合は100%に近いと考えていましたが、相手方保険会社は5:5からの提示で、交渉が難航し、ご相談にいらっしゃいました。
ご依頼後
ご依頼を受け、本件事故の状況について、ご依頼者様からの詳細なヒアリングと、提供された事故関連資料(現場見取図、車両損傷写真、事故証明書など)を精査しました。
ご依頼者様は、車両を一時停止しているため過失がなく、過失割合は相手方100%であること、仮にご依頼者様の車両が動いていたとしても、相手方に重過失が認められ、過失割合は90%を下回ることはない旨を明確に伝えました 。
結果、最終的に相手方保険会社との間で、ご依頼者様側の過失割合を10%とする内容での示談が成立しました 。
解決のポイント
本件の解決のポイントは、過失割合の争いに対し、法的根拠に基づいた毅然とした交渉を行ったことです。駐車場内での事故は、双方に一定の過失が認められるケースが多く、過失割合の交渉が複雑になりがちです。
本件では、ご依頼者様の車両が停止していたという事実を強調し、さらに仮に動いていたとしても相手方に重過失が認められるという点を過去の判例を引用しながら説得的に主張しました 。これにより、当初は不利な過失割合を提示していた相手方保険会社に対し、ご依頼者様にとって非常に有利な過失割合(10:90)で示談を成立させることができました 。
ご依頼者様は、弁護士に依頼することで、煩雑な交渉から解放され、かつ、当初の保険会社の提示よりも大幅に有利な条件で事故を解決することができました。交通事故の過失割合で納得がいかない場合は、専門家である弁護士に相談することが、早期かつ有利な解決への鍵となります。