他人をだましてお金や物を受け取ったような場合は、詐欺罪にあたります。例えば、Yahoo!オークションで、持っていないし調達もできない物を販売したり、架空請求したり、絶対に儲かるなどと言って投資商品を売ったり、オレオレ詐欺・振り込め詐欺、給付金の不正受給などが典型的なものです。詐欺の手法は次々と新しい手法が生み出されており、手口も巧妙化しています。

詐欺事件では、被害者にどれだけの被害を与えたかや、社会的影響がどれだけあるか、ということが、刑の重さを決める上で重要な要素になります。当然、多く被害を与えたり、社会的影響が非常に大きいような場合には、罪が重くなります。詐欺罪で検挙される場合は、基本的には逮捕・勾留されますし、裁判になることも多いです。
特に、振り込め詐欺は被害が絶えず、社会問題化して久しいということもあり、非常に重く処罰されています。金銭を受取りにいくだけのいわゆる「受け子」でも、初犯で実刑になることはよくあります。

詐欺事件は財産に対する犯罪ですので、被害者に対して適切にお詫びをし、しっかりと被害弁償できたかどうかは重要です。金銭面でしっかりとした賠償がなされれば、最終的な刑事処分に有利に働きます。